旧首都のヤンゴンには、仏陀の遺品(髪、骨など)が安置されているパゴダ(仏塔)が多くあります。なかでもシュエダゴンパゴダはミャンマー仏教の総本山で、全体が金箔で覆われた黄金のパゴダです。チャウタッジーパゴダは高さ17.7メートル、長さ65.8メートルという巨大な寝釈迦仏が有名です。八角形が特徴のスーレーパゴダには仏陀の遺髪が収められており、ダウンタウンの中心にあるため、常に参拝客でにぎわっています。ミャンマー南部のモン州には、不思議な「黄金の岩」の上にそびえ立つチャイティーヨーパゴダがあります。
エーヤワディー川(旧称イラワジ川)中流域に位置する古都バガンは、カンボジアのアンコール・ワット、インドネシアのボロブドゥールとともに、世界三大仏教遺跡のひとつと称されています。大小さまざまな3,000を超える仏塔や仏教遺跡があり、ミャンマー屈指の仏教聖地と言われています。仏塔のほとんどが西暦1000年代から1200年代に建てられたもので、ビルマ統一王朝、バガン朝の都の名残です。
ミャンマーには数々の特産品があります。工芸品では木彫りや籐製品、漆製品、織物などがあり、エキゾチックな雑貨が好きな方は、買い物を楽しむことができるでしょう。また、世界でも名高く人気が高いのは、ルビーやサファイア、ヒスイなどの宝石類です。特にルビーのなかでも最高品質と言われているピジョンブラッド(鳩の血=pigeon’s blood)は、ミャンマーのモゴック地区でしか採れません。
観光客用の店もいいですが、街中には露店のマーケットも多く出ていますので、散策してみると掘り出し物が見つかるかも知れません。
アンダマン海に面したガパリは、ミャンマー随一のリゾート地です。植民地時代にこの地を訪れたイタリア人が、まるでのナポリの海岸のような美しさをたたえ、ナポリ(ガパリ)と呼んだと言われています。美しい白い砂のビーチ、穏やかな青緑色の海、マングローブ林など、くつろぎのビーチリゾートを満喫することができます。マリンスポーツはもちろん、ゴルフコースも整っており、格安の料金で楽しむことができます。宿泊施設も高級ホテルからエコノミータイプの宿までそろっています。
ビルマ料理は中国、インドの影響をうけており、カレーのような煮込み料理が基本となっています。脂っこく辛いものが多く、ご飯とおかずを混ぜて食べるのが一般的です。食材にはヒラマメ、ヒヨコマメなどの豆類、羊肉が多く使われているのが特徴です。ほとんどのホテルやレストランでは、中華料理、西洋料理も食べることができますが、露店の料理を食べ歩くのも旅の楽しみのひとつです。